不動産基礎知識

住宅ローンの借り換えによる失敗

住宅ローンを利用し、長期に渡る返済が続く中で借り換えを検討しようと思われる方は少なからずいらっしゃることだと思います。歴史的な低金利が続いている今こそ借り換えのチャンスだと思い既に実行された方もいらっしゃるかもしれません。
住宅ローンの借り換えは、手間が掛かり、労力と時間を必要とします。住宅ローンの借り換えで失敗しないためには何に気を付ければ良いのでしょうか。

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■住宅ローンの借り換えとは
借り換えとはいってもそもそも住宅ローンを借り換えることができるのでしょうか。結論から言うと、「できます」。しかし、原則として住宅ローンを利用している金融機関で借り換えを行うということはできません。
借り換えとは、現在返済を続けている住宅ローンについて他の銀行から住宅ローンの借入を行って一括返済をし、新たに借入を行った銀行に返済を行っていくことを意味します。
この一連の流れの中で、借り換えに要した手数料と返済額の合計が借り換え前の返済額よりも少なくなれば成功、ほぼ同額又は高くなってしまった若しくは返済が借り換え以前よりも厳しくなってしまったということになると失敗といえます。
なお、同じ銀行で借り換えは原則できません。もし、同じ銀行で借り換えを自由に認めてしまうと、金利が下がる度に借り換えが発生し金融機関が受け取れる利息が少なくなっていくためです。このため借り換えを行うのに少々手間が掛かるのはやむを得ないことなのかもしれません。

■住宅ローンの借り換えの失敗
住宅ローンの借り換えですが、常に上手くいくものとは限りません。よくある失敗例としては、そもそも借り換え先の金融機関の審査に通らなかったというものを始め、借り換えをしても返済総額が下がらなかったというもの、借り換え時に返済期間を短くして返済額を増やしたら返済が苦しくなってしまったというものもあります。
また、借り換えを行った後に、もっと条件の良いローンがあったことに気付いたとか、金利が下がったというタイミング的なものもあります。
いずれにせよ借り換えを安易に考えることは失敗の素となります。折角の機会ですからライフプランも改めて検証するなどして、より良い借り換えとなるように最大限の努力を払う必要があります。

■借り換えを使った金利の交渉
借り換えの検討をしていることを金融機関に申し出て金利の見直しを求めるという方法もあります。金融機関としても優良な融資先が他の金融機関に行ってしまうぐらいであれば、金利を下げることに同意をしてくれる可能性もあります。しかし、交渉が失敗した場合には、借り換えを実行する必要がありますので、その準備は怠らないようにしましょう。
借り換えは失敗すると尾を引きますが、成功すれば生活にも余裕が生まれることになります。もし、借り換えを検討されるのであれば、成功を収めるためにも手間を惜しまないようにしましょう。

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