マンションの一室を購入しようと考えているものの、駅から近い物件ほど売れていくことがあり、残ったとしても交通の便が悪いという環境しかないというのですから、住む側からすれば悲惨としか言いようがないですね。しかし、思わぬところに良い物件があるかも知れません。今回は競売とマンションの話をしましょう。
意外と多い競売物件
基本的に競売物件は、ローンの返済などが困難となりやむなく債権者から申し立てを受けることになった物件がほとんどです。不動産といっても、マンションに限らず一戸建てや土地などといった生活を目的としたものやお店や事務所、ビルなどといった商業目的である物件も出展されます。
居住用物件については、支払いができないと判断されたのちに任意売却を伴う処分方法がありますが、それが不発に終わった時点で競売対象となるからです。裁判所から競売公告を行うものの、入札期間についてはある一定期間を設けています。この時点で最高額を付けた方がその物件を購入する権利を得ることが落札と呼ばれ、一般的なオークションと相通じるものがあることでしょう。
注意事項
競売物件を購入したとしても、内部確認ができない代わりに物件明細書と現状調査報告書と評価書の三点セットを閲覧することをもって内覧とすることがひとつで、次に落札した物件における諸問題については、落札者自ら解決しなければならないことという点がリスクとして伴います。
しかし、物件の種類は多種多様で、住宅情報サイトなどで見ることが難しい内容もあることや価格自体が安く設定されていることもあり、通常の中古物件を購入した場合を考えると安く済むことが良い面の一つでもある点です。落札後何も問題がなければ、物件としては魅力的なもので、自分でリノベーションすることができるというメリットを活かせるからです。
マンションを落札した後
ようやく落札したマンションを見ると、何も手付かずの状態で設備面でも昔のものだということもあるでしょう。今の水準と比べると当時はそれが最新設備であるものの現在はそれらより一歩先に進んだ装備が当たり前のように備え付けられ、当時のものは今でいう時代遅れのものであるということです。
現在の水準に引き上げるため、リノベーションをすることにしましたが費用面でもコストがかかるのも事実です。しかし中古の不動産物件として購入した場合と比べると、競売物件に関しては市場価格より安く設定されている点がメリットであると先に話しましたが、リノベーション代を上乗せすれば中古物件として購入した額に引けを取らない金額へとなるでしょう。
第三者へ貸すことの選択
マンションを落札する目的は生活の場であるとする方もいることでしょうが、中には第三者に貸し出して毎月家賃を徴収して、他の目的として活用する方もいることでしょう。何も手を付けないままだと物件としての価値が下がりますが、先ほど話したようにリフォームをすることで現在の水準に引き上げることで物件の価値を高めることも可能です。
マンション全体から見れば空室リスクが高くなること自体避けておきたいものですが、もしそうなった場合、価値は下がってしまうことになるでしょう。しかし、リノベーションした一室が存在した場合、それだけの付加価値が追加されることでしょうし、建物自体の魅力アップにも繋がり、空室リスクが下がることも期待できるでしょう。
まとめ
競売マンションのことについて解説しましたが、落札後は設備面などにおいて古いものが使われていることもありますが、リノベーションをすることによって付加価値を追加しやすいという利点を生かせることでしょう。そのまま生活するのもよし、第三者に貸し出して家賃収入を得るのも一つの手段です。
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