任意売却を検討する際に、どのような事が問題点として挙げられるかをきちんと理解しておかないと後々、困ってしまうことが多々あります。ここでは、任意売却に関する留意しておかなければならない問題点をみていきましょう。
任意売却物件とは
債務者が、ローン返済の滞納や支払いが出来なくなったことで担保の抵当権が実行され、弁済の為、競売にかける前に債権者と債務者の話し合いによって任意売却ができる不動産の事です。売却は、一般の不動産とほとんど同じで、売主・買主だけではなく、債権者の合意があって取引が成立します。
任意売却に関しての注意
競売は、売買契約書の締結をする際、売買価格の1割程度の手付金を売主に支払いますが、任意売却は、依頼した業者に支払います。任売却をする為には、競売の取り下げや、差し押さえの取り消しを確認することが大切で、競売になる前に、取り消す手続きが必要です。
任意売却を行う際の問題点
任意売却は、住宅ローンが支払えない場合に負債清算のために行うものですが、いくつかの問題点があります。
○ローンが滞納している場合に限る。
任意売却を行うには、3ヵ月程のローンを滞納している場合となるため、個人の信用情報に傷がつき、ブラックリストにのり、5年~7年は記録が残ってしまうことになりますので、クレジットカードを作ることと新たなローンを組むことが難しくなります。
○競売よりも手間がかかる。
競売は、手続きなどを債務者が行うことはありませんが、任意売却では自分で不動産の売却に関する手続きなどを行う必要があります。
○債権者・連帯保証人の合意が必要。
任意売却を行うには、債権者と連帯保証人などの同意が必要になりますので、それらの承諾を得なければ任意売却は出来ません。
○競売になる可能性もある。
競売の申立が行われた場合、裁判所で手続きが進んでいくことになりますので、開始までに任意売却の手続きができないと、時間も限られているため、購入の方が見つからない場合には、結局競売となってしまう可能性があります。
まとめ
住宅ローンは、支払うことが難しくなってしまう可能性もあり、支払いが出来なくなった場合は債権者と話し合いをして任意売却での債権回収の承諾を得る必要があります。債務者である本人が手続きを行う事も可能ですが、金融機関やその他の債権者との交渉や競売の取り下げなどの様々な手続きを考えるとかなり難しいでしょう。このことから、任意売却に強い専門の業者や不動産会社に相談・依頼することをお勧めします。時間が限られていることから早急な決断が必要になりますが問題点などを理解した上で、対処しましょう。
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