不動産競売物件も購入したとき国に税金を支払わなければなりません。これらは大きく分けて、「一度だけ支払う税金」と「継続して支払う税金」が存在します。今回は、競売物件を購入したときにかかる、税金についてみていきましょう。
購入時一度だけ支払う税金とは?
競売物件を購入する際に一度だけ支払う税金とは、大まかに分けて「収入印紙・登録免許税・不動産取得税」があります。それでは、下記にて細かくみていきましょう。
収入印紙
収入印紙とは、行政に対して支払う手数料や、租税の支払いに利用される、証明のための伝票です。すなわち、収入印紙が用いられるのは、手数料を徴収するための手段のときです。購入方法としては、郵便局や法務局で購入可能です。また最近では、コンビニでも収入印紙を扱っているところもあります。
登記免許税
登録免許税とは住宅を買った際、土地や建物に買った人の所有権を登記することで発生する税金です。この手続きは、登記簿に土地や建物の所有権を記録して公示するためです。簡単にいえば、「この不動産は私が所有しているものです」ということを対外に示すわけです。
上記に示した通り、この登記の手続きは国に納める税金です。重要な税などをきちんと押さえておきましょう。簿記登記上で床面積が50平方メートル以上なら軽減されます。だいたい、数万円~20万円程度です。
不動産取得税
不動産を有償または無償で取得した時や改築によって不動産の価値を高めた場合は、
その取得者等に課せられます。この税金のことを地方税といいます。これは、取得後にかかります。床面積は50平方メートル以上で減額されます。減額されることで支払う額が、ゼロになる場合が多いです。
・不動産取得税の税率は、原則的に「不動産の固定資産評価額の4%」とします。
購入したら継続して支払わなければならない税金とは?
上記で示した通り一度だけ支払う税金があれば、継続的に支払わなければいけない税金も存在します。次は、継続して支払う税金についてみていきましょう。
固定資産税
土地や家屋および償却資産などの固定資産税です。毎年かかる税金です。床面積50平方メートル以上の土地や家屋にかかる税金です。
◎償却資産とは?
土地や家屋を除き、事業に使用することが出来る資産です。機械・器具・船舶・
航空機・車両・運搬具・備品・工具・構築物などの資産のことを指します。
◎支払方法と納期
毎年4月~6月になると納税通知として市町村から届きます。この納税通知書の案内に沿って税金を納めます。
・市区町村によって一括で支払ったり、分割で支払ったりすることができます。
都市計画税とは?
都市計画税とは、その年の1月1日時点に※市街化区域内に「土地・建物」を有している人が納める税金です。市町村(東京23区の場合は東京都)が課税する地方税(市町村税)です。
この税は、固定資産税と一緒に課税されます。上記でもふれたように、4~6月ごろに役所から送られてくる納税通知書によって納めます。年4回にわけて納めるか、一括で支払うか選択できます。分ける場合は、納付の期限が決まっています。各市町村によって異なりますのでご確認ください。
※市街化区域・・・すでに市街地を形成している区域、10年以内に計画的に市街化を進める地域です。
まとめ
不動産競売を購入した時に発生する「登録免許税や都市計画税」などについて話していきました。これらは、競売されている物件には必ず関係する税金です。みなさんも、競売物件の購入を検討する際のポイントとして押さえておきましょう。
不動産のことに関して何か疑問や困りごとがありましたら、お気軽に「アブローズ」までご相談ください。