相続

いざという時のために知っておきたい相続の進め方

相続が発生するということは近しい血縁者が亡くなったということであり、遺産についてどうするということを考える余裕は無いという方も多いことでしょう。勿論、親族が亡くなった訳ですから、そのお気持ちも十分に分かります。
しかし、もし亡くなられた方が相続税の発生が懸念される資産をお持ちだとしたら法律で定められた期限内で相続税の申告と納税を行わなければ、後で思わぬ金額がペナルティとして加算されることになってしまいます。

LP_banner_02

■相続税申告の期限
親族が亡くなってしまい、亡くなられた親族の残した財産について相続人で協議するということは辛いことかもしれませんが、だからといって放っておくわけにもいきません。何故なら相続税はその申告と納税に期限があるからです。
もし相続税が発生するのであれば、相続税の申告義務者は相続が開始されたことを知った日の翌日、すなわち被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10カ月以内に相続税の申告を済ませて相続税の納税を完了させる必要があります。この期限を守れないということになると、その守れなかった内容に応じてペナルティとなる税金が加算されることになります。

■相続の進め方
しかし、相続税の申告をするといってもどうしてよいのか分からないというのが実情ではないでしょうか。相続税は大変複雑で難しい税金であり、不慣れな方が相続税の申告を行うために手を付けたとしても上手くいかないことが多い税金です。
また、申告次第では本来は払わなくても良かった税金まで支払ってしまっているということもあります。したがって相続税が発生する場合には相続税に詳しい税理士に相談することがお勧めではあるのですが、被相続人も相続税申告のための手続きの進め方を知っていることが望ましいといえます。相続の進め方は概ね次のとおりです。
1 相続人を確定する
2 相続財産の洗い出し
3 相続手続きの方法の確認
4 遺産分割協議
5 相続財産の分配

■相続で気を付ける点
相続の手続きは専門家でない限りは以上のような流れで進むと思っていただければ十分だと思います。ただし、相続税には申告期限がありますので遺産分割協議自体は期限の2カ月前くらいには終わっていることが望ましいです。どうしても協議がまとまらない場合には法定相続分で仮に納税を済ませておくという方法もあります。
相続の協議がまとまっていれば相続税の計算のなかで評価減といった特例制度が利用できますので、早めに協議を完了していることが望ましいことは間違いないでしょう。相続税に詳しい税理士を探すこともしておきましょう。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  2. 実は厳しい税金滞納への対応
  3. 不動産の売却に年齢制限はある?
  4. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること
  5. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために

関連記事

  1. 相続

    相続時に名義変更をしないとどうなる?

    もし、親等の身内が亡くなった時、自分が不動産などを相続する側にいたとし…

  2. 相続

    相続した不動産を登記するメリットとデメリット

    親がなくなって所有していた不動産が遺産として残った場合、不動産を売却し…

  3. 相続

    相続における障害者控除の内容と控除額

    障害を持つ方は一般的に経済力に厳しい状況であり、親族の援助などに頼らざ…

  4. 相続

    相続においてよく取り沙汰される問題点とは、の続編(解決の糸口)

    前回2017年の記事で、不動産を相続による分割や分けられない財産の難し…

  5. 相続

    相続税を延滞してしまったときの罰則

    親族が亡くなってしまって、すぐに相続の話をするというのも気が引けるかも…

  6. 相続

    相続不動産の名義変更の登記と売却

    相続の発生により被相続人の財産は、複数の相続人がいる場合には、遺産分割…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    競売にかけられたマンションを買う話
  2. 債務整理

    競売による賃貸借契約とは?
  3. 不動産基礎知識

    賃貸経営における利回りの目安とは
  4. 債務整理

    借金などの債務の返済義務について
  5. 賃貸オーナー様

    賃貸経営資金とローン及び必要諸経費は?
PAGE TOP