任意売却

不動産投資ブームの裏側にある任意売却

日本銀行による大規模な金融緩和政策が行われており、マイナス金利も継続していることにより金融機関の貸出金利は歴史的な低金利が継続している状況です。このようなことから金融機関の貸出に対する姿勢は積極的となり資金調達環境も良好なため不動産投資がブームとなっています。
この不動産投資ブームの裏側には任意売却によって収益不動産を手放したり、購入したりという動きも顕著に現れています。

LP_banner_02

不動産投資は安全ではない
不動産投資がブームになったのは、株式投資などと比べリスクが小さく、節税もできれば、年金効果と生命保険効果が得られて、更には相続税対策にもなるという営業宣伝の効果も大きいと思われます。確かにこれらは本当のことですが、リスクが小さくなっているだけでリスクが無い訳ではありません。
ブームだから、節税ができるからといって気軽に不動産投資を始めてみたら不動産投資ローンの返済が出来なくなってしまったという話は決して少なくはありません。
不動産投資ローンで借入をする際に収益不動産を担保とする抵当権の設定を行うのが通常ですから、ローンの返済が出来なくなれば債権者は当然に抵当権を実行して収益不動産を競売に掛けようとしますし、競売によってもなお残債があれば債務者は返済を続けなければいけません。
そして不動産投資ローンでも競売ではなく債権者の同意を得ることによって任意売却をすることが可能なため、売却完了までに時間の要する競売ではなく早期売却が可能で購入者との交渉も可能な任意売却を選択する人が多いのです。

投資物件の任意売却
投資物件の任意売却ではマイホームの任意売却と異なり関係者が多くなります。債権者のほかに賃借人、物件の管理会社などが挙げられます。賃借人については物件の購入者も投資目的であれば問題になることはあまり無いですが、管理会社との保守管理に関する契約の内容によっては調整が必要になるケースもあります。このような場合でも任意売却専門の不動産会社であれば対応をしてくれることが多いので安心です。
任意売却の強みは何といってもスピードと購入希望者との交渉が可能なところです。支払えないローンを抱えているのであれば早期に売却することが望ましいですから、その点で任意売却は有利です。また、不動産投資ブームであれば物件の立地などによっては強気で交渉することも出来なくはありません。事前に戦略を練っておくことも大切です。

任意売却物件の購入を狙う投資家
投資家サイドでも任意売却物件を好んで検討される方もなかにはいらっしゃいます。任意売却の物件のなかには一般の市場にはなかなか出回らないような物件が流れてくることもあるからです。しかも、このような物件を上手く行けば優先的に購入することが出来ることもあるためです。
このように任意売却で投資物件を購入しようという方もいらっしゃいますので、交渉のできる任意売却のほうが売り手側にもメリットがあるということがいえるのです。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 後妻の子の相続における取り扱い
  2. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  3. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること
  4. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  5. 相続時に名義変更をしないとどうなる?

関連記事

  1. 任意売却

    知っておきたい任意売却に必要な書類あれこれ

    任意売却について検討された方は、手続きに進まなければなりません。出来る…

  2. 任意売却

    住宅ローンのボーナス併用払いが払えなくなったら!?

    住宅ローンをボーナス払いで購入したが、会社のボーナスが減給されてしまい…

  3. 任意売却

    住宅ローンにおける抵当権の意味することは何か

    金融機関などで住宅ローンの融資を受けてマイホームを取得すると、通常、債…

  4. 任意売却

    任意売却の期限が意味する本当の理由とは何

    任意売却を行う場合に注意しておきたい事があります。住宅ローンの支払いが…

  5. 任意売却

    任意売却を進める上での注意点

    住宅ローン返済手段の1つに位置付けられる任意売却。これは、借金の返済に…

  6. 任意売却

    競売物件のリスクはどんなもの?

    市場より安く購入できると評判の「競売」ですが、リスクはないのでしょうか…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    競売における賃借人と賃貸人の権利とは
  2. 相続

    相続の支払いには困らないように控除と特例がある
  3. 賃貸オーナー様

    アパートをオーナー管理したいけど難しい?
  4. 任意売却

    任意売却の対象物件を売る側と買う側の評価
  5. 不動産基礎知識

    マンション売買における手付金の持つ性質
PAGE TOP