不動産投資というと一人が資金調達をして大家となり賃貸経営を行うというイメージかもしれません。しかし、ひとつの投資対象物件について複数の人数で大家になるとメリットも産まれてきます。これはどのようなことなのでしょうか。
資金調達で有利に
不動産投資を始める際に不動産投資ローンなどを利用して借入を行い、月々の返済額の調整とリスクの低減を兼ねて自己資金を投下するということが多いと思います。不動産投資でまず頭を悩ませるのはこの資金調達ではないでしょうか。立地が良く、マンションなども新しくて設備も立派な物件に投資すれば、その物件を借りたいという方も多く現れることでしょう。
不動産投資では入居者が居なければ家賃収入を得ることはできない訳ですから、魅力ある物件に投資することが大切です。しかし、このような物件を取得するためには大金が必要になります。このとき一人で投資をするよりも複数の人数で投資をするほうが資金調達をしやすくなるため物件の取得が一人よりも容易になるのです。
一人の限界
不動産投資ローンを利用するといっても金融機関は投資対象物件の担保価値だけでなく借入れを希望する人の社会的な属性も考慮に入れて融資の審査を行います。このため一人で融資を受ける場合にはどれだけ投資対象物件が優れていたとしても融資金額に限界があります。
しかし、一人ではなく二人以上の複数の人数で物件購入をするのであれば資金調達が容易になります。自己資金ひとつとっても複数以上の人数であれば大きな金額が集まることになりますし、融資についても連帯債務者になることなどで人数が増えれば大きな金額を借入れすることが可能となるのです。
これによって投資効率の良い優良な物件を購入できる可能性が高くなります。
気を付ける点
複数以上の人数であれば一人では投資困難な優良な高額物件を投資対象とすることも不可能ではありません。しかし、複数以上の人数が同一物件での投資主となりますので購入の意思決定をする前から十分に投資のルールといったものを決めておく必要があります。
維持管理に対する考え方や入居者募集についての賃料設定や広告費の掛け方などは揉め事の原因になりやすいので細かく、できれば文書にするなどして残しておくほうが良いでしょう。
複数以上の人数でお金を出し合って投資をする場合にはメリットも大きいですが、当然デメリットも出てきますので、デメリットを出来る限り小さくするように事前の調整が大変重要となります。