25年ほど前から言われている「無理のない購入住宅の価格は年収の5倍」という言葉は聞いたことあるでしょうか。これまでは、銀行ローンも高く35~40%の返済金利があったと言われています。しかし、これは25年前に計算されたもので現在の住宅を買う場合の住宅ローンは、年収の何倍が好ましいのでしょうか。
■どうして年収の5倍が良いと言われているのか
実は、マイホームを買う時にいくつかの銀行に確認すると勤務歴が3年を超えている会社員で他にローンを組んでいない人であれば、だいたい年収の7倍前後までは融資が下りる可能性が出てきます。
例えば、年収の総支給額が500万円である方での場合、もちろん家族がどれだけいるかにもよりますが、平均をしますと390万円~400万円の手取りになります。
年収の5倍を借り入れする場合は、借入金2500万円で手取り額が1950万円~2000万円となるというわけです。
■現在では返済額の8倍でも問題はない
25年前とは変わっていて2017年からは、全くと言っていいほど融資に関することが違います。現在の住宅ローンの返済金利は変動する額が0.6%前後となり、最低金利が0.5%前後と2017年で25年前のバブル時代の10分の1以下にまで落ちています。
住宅金融公庫や年金融資がなくなった現代、公的機関を使うことが少なくなった今、銀行ローンが主に利用されるようになりました。ですから、年収の8倍でも返済は可能になってくるのです。
■年収目安の最適解は人それぞれ
住宅を購入する方々は、ほとんど住宅ローンを利用されますが、その住宅ローンに悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。「自分の収入だとどのくらいの借入金が適当なのか」などの意見が主にありますが、そのことを調べようとしてもある程度で一定の基準でしか書かれておらず、おおざっぱな部分が見えますのであまりオススメはできません。
住宅ローンの借入金は人それぞれです。建売住宅融資を利用している方は平均年齢38~39歳で、年収倍率6.5倍、マンション融資を利用している方の平均年齢42歳で6.8倍と言われておりますが、これは平均ですので実際はバラつきがあるのです。下は3倍程度の方もいれば、上だと10倍近い方もいらっしゃいます。
■まとめ
こうしたことも含め、自分がしっかりと返せる金額(返済可能額)を調べておくということも必要なのかもしれません。
年収から差し引かれる全ての税金、その他にも家庭では食費や光熱費、子供の学校費用などの出費が多数あります。それらも含めたうえで、無理のない住宅ローンを組めるよう検討していきましょう。
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