オーナーになって初めての賃貸管理をすることになり、知らないことも多いでしょうが、それでもオーナーが賃貸管理を行う上での利点もいろいろ見えてきます。今回は直接オーナーが賃貸管理をする利点について紹介しましょう。
■オーナーが管理する仕事とは
アパートやマンションをオーナー自身が管理を行う場合には、入居募集から建物の修繕やトラブルや問題点に対して改善を行っていくことになります。
① 入居者を埋める為に
オーナーが募集するには、実績がないと方法もわからないでしょう。募集だけ不動産会社に任せることもできます。管理会社に対する手数料が発生しますが、「餅は餅屋で」の言葉があるように、借主は不動産会社の広告をみて物件を選ぶのがほとんどです。こればかりは、オーナーさんが不動産の営業実績がない限り、自分自身で部屋を埋めていくことは難しいでみょう。
②契約および家賃の集金
契約に関しても専門的な不動産の賃貸契約に関することですので、専門家を交えて一般的な賃貸借契約の取り決めを行ってもらった方が、後のトラブルを回避できることになるでしょう。トラブル対処には、契約を参考にして執り行われるからです。
家賃の集金は、オーナーでもできる仕事となります。最近は、銀行振り込みが主流となる為に、実際にはオーナーは管理上の依頼がなければ直接、借主に会う機会はないのかもしれません。
万が一、家賃の滞納があった場合は、早めに対応した方が良いでしょう。相手次第ですが督促状を出したり、次の支払いで2か月分の支払いを請求したりと、「どのように支払うか」を約束することが必要です。
③建物の管理や修繕
オーナーは修繕依頼がないからといって、自分が所有するアパートやマンションを放っておいてはいけません。意図的ではないにしても、年数の経過によって建物が部分的に傷んだり、自然災害の影響を受けて破損したりすることもあります。
オーナーはできる限りまめに、所有する賃貸管理する物件を見回って、廊下の電球が切れていないか階段や壁が傷んでいないかなど気にする必要があります。問題を素早く対処することで住みよい環境を提供できるからです。
④退去に伴う業務
比較的に若い人ほど、仕事やプライベートな理由で早めに退去したりするようです。入居者が退去する場合には、管理するオーナーは立ち会うことが必要です。部屋の状態を確認することにより破損などに対する処理の為に、敷金での清算が必要になるからです。
基本的には原状回復となっていますが、築年数による劣化などの影響を考慮して、オーナーとしての対処も考えるべきでしょう。特に破損がみられない状態であれば全額までいかなくとも敷金の返還を行った方がよいでしょう。敷金の対応次第で今後の募集にも影響してきます。退去した後に修繕やクリーニングを行って、次の入居者の為に備えます。
■オーナー管理は経費削減の利点がある
オーナーさんが管理するには、時間と労力が必要となります。しかし、自主管理を行う上での一番の利点は委託管理で支払う手数料の削減ができることです。では、管理手数料の相場をみてみましょう。
平均的な管理手数料は、5%前後となるようです。場合によって1件に対して数千円の定額料金の取り決めを行ったりします。つまり、10部屋の管理で家賃が1部屋5万円ならば、5%(あるいは3000円定額)だと、「50000×5%×10部屋=25000円」や「3000円定額×10部屋=30000円」となる手数料を管理会社に支払うことになります。その分の資金を投資回収の資金やローンの返済にあてる利点が大きいでしょう。
■オーナーが別の仕事を持っている場合
最近はサリーマンや公務員でも、副収入としてアパートやマンションのオーナーとして所有する人が増えています。そのような場合には、本業である仕事を優先させる為に、賃貸管理を行う時間がなかったりしますので、管理する為の時間や労力を管理会社へ委託したほうが良い場合もあるでしょう。
個人事業として続けていくならば、自主管理は最大の利点となりますが、副収入としての資産形成の為の手段ならば、賃貸管理を委託することも一つの選択肢でしょう。
賃貸管理での直接オーナーが管理する利点について紹介しましたが、オーナーの賃貸管理の取り組み方によって自主管理が利点としての魅力になります。しかし働き方のスタイルによって委託管理をすることも必要な場合もあるということです。
不動産のことに関して何か疑問やお困りごとがありましたら、お気軽に「アブローズ」までご相談ください。