マイホームを買うことは大変素晴らしいことだと思います。自分自身の資産である家を持つことで仕事や生活に張り合いも出てくることでしょう。しかし、無理して買ってしまったらどうでしょうか。
■マイホームの購入で無理してしまう理由
マイホームの購入で無理をしてしまう人が居るのは何故でしょうか。駅からの距離とか住宅の設備とかで、どうしても譲れない条件があって無理をしてしまった結果、予算を超えてしまったということが多いでしょうか。なかには体裁面から無理をしてしまったという人もいるかもしれません。このような例は、無理をしてしまったという自覚を持ってマイホームを購入しているので、その後の生活に対する覚悟もある程度は出来ているのだと思います。
しかし、20年、30年という長期的な返済を行わなければならないということで考えてみるとどうでしょうか。人によって長さは違うとは思いますが、短期間であれば頑張れても、20年、30年と頑張り続けられる人はそうは居ないのではないでしょうか。もし、月々の返済がちょっとした無理であっても、長く続いてしまうと疲れてしまうものです。
■意識せずに無理をしてしまっているケース
歴史的な低金利が続いており、銀行などの貸出金利も低い状態が続いています。このような時に銀行から住宅ローンの借入を行うと、思っていた以上の借入が出来てしまう場合があります。高い家賃を払い続けるのならば、住宅ローンを借りてマイホームを購入しようと考えることは無理なことをしようとしている訳ではありません。ただし、毎月の家賃の返済額を基準にして借入を行うことは、実は無理をしてマイホームを購入していることになるかもしれませんので注意が必要です。
借入時の金利の条件が変動金利である場合には、金利上昇時に金利の見直しが行われると返済額が増加するというリスクがあります。もし、家賃の支払額が家計の上限で行われていたとしたら、家賃の上昇によりローンの返済が困難になる可能性があります。また、マイホームを所有すると固定資産税を始めとする賃貸のときには必要の無かった費用が発生しますので、それも考慮した上で借入を行わなければいけません。
■無理をしたことを後悔し始めたら
もし、マイホームのローン返済を続けることに無理を感じてきたならば、できる限り早く対応策を考えましょう。折角のマイホームが辛いことの象徴になりかねません。まずは金融機関に相談をし、借り換え、期間延長などの対応策の検討をしましょう。それでも難しいようであれば、任意売却を行っている業者にも相談をしてみませんか。売却の選択も含めた何らかの対応策の提案をしてくれると思います。