不動産基礎知識

投資目的の競売物件のリフォームについての注意点

競売物件のほとんどは、修繕やリフォームを必要とします。その分の費用も含めて、相場の値段よりも30%から90%ぐらいの値段で購入する事が出来るのです。購入後の目的によって、リフォームの意味合いが違ってきます。今回は、投資目的の競売物件のリフォームについての注意点をご紹介します。

競売物件の購入ポイント

競売物件は、安く購入できるに越した事はないでしょう。築浅の物件ならなおさらです。投資価値の高い物件を、どれだけ安く購入できるかが最大のポイントとなるのです。しかし、多くの場合は、修繕やリフォームしなければならない物件というのが実情です。

1.落札価額を出来るだけ安く
安いに越した事はないのですが、安過ぎるのも問題ありと判断しなければなりません。資料から、その理由を推測するのです。

2.リフォームを含めた総額費用
リフォームの必要性は必ずあるものと、想定して総額の費用を見積もります。
落札の購入価額と登録免許税、明け渡し費用とリフォーム費用等の総額です。

3.占有者の権利関係
賃借人がいるような物件では、占有者の権利が強くて占有者に対して賃貸しなければならない状況もあります。これがアパートのように、満室率が高く利回りが期待できるのであればお買い得ですが、その人だけの為にリフォームが行えない場合も考えられます。複雑な権利関係を把握する必要があります。

4.自宅の為の物件ならば多少の不便は我慢できますが、投資目的であるならば周りの環境も考えてリフォームしても、借り手がつくのか検討する必要があります。

自分でリフォームする場合

競売物件の投資目的の成功した例が掲載されているのを見ると、自分でリフォームを行っており、リフォーム代を節約してかなり安く仕上げた例があるのですが、投資目的の人達が、誰もがリフォームできるわけではないので、参考例を見ながら自分がやっても出来る場合のみにした方が良いでしょう。

例えば、ペンキの塗り替えや、タタミの張り替えなど、専門家でなくても無難に出来る作業だけに限定しましょう。下手な細工はかえって評価を落としかねないので注意したいものです。

競売物件を専門に扱っているリフォーム業者では、中間の業者を省く事で仕入れのコストを減らす事が出来て、20%程度安くリフォームできる業者もいるようです。リフォームする場合には、簡単な作業は自分自身で行い、リフォームの見積もりは多い方が良いでしょう。

※最初に紹介したポイントでもあるように、リフォーム費用が周りの同じタイプの物件と比較して妥当かどうか検討する必要があります。かえって、中古アパートを購入した方が良い場合もあるのですから。

まとめ

競売物件のリフォームについての注意点について紹介しましたが、投資物件を購入する場合には、リフォーム費用の重要性を含めた費用の採算性について検討する事から考えるべきなのです。競売物件をどのように利用するかまで計画的に検討する事が、失敗しない為の活用法なのです。

競売に関する事や不動産の事なら全ておまかせ、ご相談も「アブローズ」までご一報を下さい。

ピックアップ記事

  1. 督促状の納期限とペナルティについて
  2. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  3. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  4. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  5. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    住宅ローンを嫁名義とすることによる問題

    住宅ローンは基本的には誰の名義であっても問題はありません。嫁名義でも住…

  2. 不動産基礎知識

    競売における保証金の取り決めとその役割

    保証金とは、将来に発生する事象について責任を取ることを明らかにするため…

  3. 不動産基礎知識

    住宅ローン契約者の家が競売に! 連帯保証人はどうなる?

    住宅ローンの支払いが何らかの理由でできなくなると、債権者から住宅ローン…

  4. 不動産基礎知識

    競売で建物のみを落札するとどうなる!?

    個人でも参加のしやすくなった不動産競売。しかし知識のないまま競売に参加…

  5. 不動産基礎知識

    【住宅ローン】余分に借りる事は可能なのか!?

    住宅ローンを組むにあたって、金額を余分に借りる事はできるでしょうか。結…

  6. 不動産基礎知識

    住宅ローンで追加融資を受けるためには

    住宅ローンの融資を受けた後に、リフォームなどを行ったことによって発生し…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    任意売却の売買に必要な抹消同意に関する特約
  2. 任意売却

    任意売却の売買契約書で注意すべき条項
  3. 不動産基礎知識

    競売物件の買い方は一般的な不動産売買と何が異なる?
  4. 不動産基礎知識

    住宅ローンの返済が辛いという人の意見
  5. 債務整理

    債務整理で弁護士などから連絡がこない
PAGE TOP