人生におけるライフイベントが重なると経済的な不安が生じます。例えばマイホームの購入と出産が同時期になると、産休を取らなければ産前産後の準備ができません。共働きが多い現代、住宅ローンを組む場合などは一体どうなるのでしょう。今回、産休時に住宅ローンが組めるのかということについて解説します。
夫婦で組むローンの形と特性?
二人で返済する際、組まれるローンの形が3つあります。連帯債務、ペアローン、連帯保証というものです。また、それぞれの形には、各々の特性があります。ケースバイケースで選択するといいでしょう。
ただ、選択には奥様がどのように今後働くかということが関連してきます。住宅ローン控除が受けられる10年(現在は13年)、奥様も正社員で働いていく考えならば、連帯債務・ペアローンがいいでしょう。理由は二人が共同債務者なので、控除を受ける枠が広がり還付金が多く頂けるからです。
ただし、どちらかが離職して収入が無いときは、返済がきつくなるというリスクがあります。また、ペアローンの場合は、片方が団信に入れないと組めません。ローンを組む時点で奥様が出産(帝王切開)することが分かっていれば団信に入れないので、ペアローンも組むことが難しいです。
一方、今後お子さんの増加を考えていて、パートで働こうと考えているなら連帯保証がいいでしょう。パートだと収入が減りますし、年収が103万円を超えても控除の枠はありますがそれほど大きいわけではありません。
住宅ローン控除とは、家を購入した翌年に確定申告をするとその後10年間(現在は13年間)にわたり年末時点でローン残債の1%に相当する金額が還付される制度です。
金融機関側の考え
ローンの審査で銀行が重視するのは、借り入れ本人の年収額と安定性、継続性だと言われています。収入が一時的に高くても継続性が見込めなければ、厳しく見られます。また産休などを取っている場合、注視されるのは復職の可能性です。
時期が来れば以前の勤務状態となり、年収も前の基準に戻りますということなら問題ありません。産休中のローン申請には、復職を明示した勤務する先の発行した証書を求められこともありますから、十分留意してください。
産休時のローン組めるの?
結論をいうと、ローンを組むことはできます。ただ、資金実行のタイミングは復帰して働いていることが条件になっているところも多いので、職場復帰するタイミングについては二人で事前に話し合い計画しておきましょう。ちなみにフラット35などは復職が資金実行の条件となっています。
復職の際、復帰したことを証明するため、お勤め先から証明書、復職後1回でも給与が支給されていれば、その証明書などを提出します。書類提出が遅延すると資金実行のスケジュールに影響しますから、事前に準備しておきましょう。
まとめ
夢のマイホーム。夫婦が共に住宅の購入に向かって進んでゆくとき、新しい家族の誕生という喜ばしいことを平穏な住環境で迎えたいものです。住宅ローンの形・ローン控除・産休の際ローンは組めるかなどについて紹介しました。
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