競売で売却されるマイホームなどの物件が思った以上に部屋の中などが荒れた状態になっていることが多くあります。なぜ、このような状態になってしまうのでしょうか。
競売で売却されるということ
競売物件として売却されることになってしまったマイホームを見ていると、思った以上に荒れている状態のものが多いことを感じます。部屋のなかには、衣類が散乱し、ゴミが床に散らかっていて掃除はされていないというような状態です。ひどい時には部屋の中の襖や障子、壁に穴が開いていることもあります。
競売物件として売却されるということは、住宅ローンなどの返済が出来なくなってしまい、債権者から競売の申立てをされてしまったということです。競売による売却代金は借金の返済に充てられ残った借金は残債として返済義務を負うことになります。
ということは、高く売れれば売れるほど残債は少なくなる訳ですから、少しでも綺麗にしておいたほうが高く売れるように思えるのですが、これは何故なのでしょうか。
家が荒れてしまう理由
それでは、何故、競売物件として売却されることになると家の中が荒んでしまうのでしょうか。理由は色々あることと思いますが、
競売となること自体に大きな理由があることでしょう。競売になるということは、借金の返済が出来なかったということですから、生活自体が苦しくなっている可能性が多いにあります。生活が苦しければ、必然的に心の余裕は無くなり、家の掃除や片付けどころではなくなってしまいます。
また、競売に至るまでの過程の中で、それまで家の中の整頓や家事を行っていた人が離婚などによっていなくなってしまったりするケース、夜逃げ同然に家を飛び出してしまい誰もいなくなっているケースもあります。
何よりも競売物件として売却されることで、強制的に他人のものになってしまう家ということになってしまうと、家の中を綺麗に保とうというモチベーションも湧いてこないということもあることと思います。
任意競売なら住み続けられる可能性があがる
競売物件として売却されても、親戚などにお願いをして落札してもらい借りたりすることでマイホームに住み続けるという方法があることにはありますが、確実に落札できるという保証はどこにもありません。他の人が落札してしまうと立ち退きを迫られることになります。
任意売却であれば、債権者との交渉によっては、そのまま自宅に住み続けることが出来る可能性が競売物件として売却する場合と比較して高くなります。競売によって強制的に売却されてしまうよりも、自ら任意売却を選んで行うほうが家の中もしっかりと保てる可能性は高くなると考えます。