債務整理

債務整理による返済中の借入

任意整理、個人再生、自己破産などの債務整理は、借金などの返済が困難な人のために法律で認められた救済措置です。
しかし、債務整理を行って、それに基づく返済を行っているときに新たに借入をしたいと思ったら、それは可能なのでしょうか。

LP_banner_02
債務整理によるペナルティ
任意整理を始め債務整理とは、借金による返済を行おうにも行えなくなってしまった人が返済可能な状態にまで借金を減額したり、借金を帳消しにすることで返済の義務を消滅させたりすることで借金問題を解決するための法律的な手続きのことをいいます。
この債務整理によって返済を受ける権利を有していた人が、その権利を失ってしまったり、本来の返済額が減額されてしまったりして不利益を受けることになります。相手に不利益を与えるだけで、借金を背負っていた人は何もペナルティが無いという訳にはいきません。
債務整理を行った人は、一定の期間において指定信用情報機関という金融機関が信用情報を照会する期間に事故情報として債務整理の状態にあることが登録されたり、債務整理の種類によって官報に名前が載ったりします。
この指定信用情報機関に債務整理の状態にあることを登録されると、いわゆるブラックリストに載ったといわれる状態となり、新たに借入をすることが難しくなります。

債務整理中に借入は可能か
このように債務整理を行うと、その情報が指定信用情報機関に登録されるために新たな借入をすることが困難になりますが、どうしても借入をしたいとなったら借入をすることは可能なのでしょうか。
本来、借入をして返済が出来なくなったために債務整理を行っている訳ですから、当然に債務整理中に新たな借入をすることは望ましい状態ではありませんし、するべきではないでしょう。しかし、どうしても借入をしなければならないということであれば、条件によっては借入ができる可能性はあります。

債務整理中に借入が出来るための条件
ブラックリストに載っているということで大手などからの借入は、ほとんど無理です。しかし、中小消費者金融などであれば、担当者の判断によって借入ができるケースがあります。このためには担当者に融資をしても大丈夫だと思わせるだけのものが必要です。
債務整理によって返済中ではあるものの、その返済額が残り少なく他から借入を行っていない人である場合や非常に少額の借入れで、大きな企業などに勤めており年収も高く債務整理による返済にも遅れが無い人である場合などには、担当者が融資しても大丈夫だと判断すれば、新たな借入ができる可能性があります。
しかし、債務整理中の借入は返済が厳しくなるのは間違いありませんので、極力行わず、最後の手段として考えていただければと思います。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産の売却に年齢制限はある?
  2. 住宅ローンによる隠れ貧乏にならないために
  3. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  4. マイホームを手放すことになってしまったら
  5. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?

関連記事

  1. 債務整理

    競売の登録免許税を軽減させるには

    競売不動産を取得すると、登記をおこなうために税金の支払いをすることにな…

  2. 債務整理

    競売における立ち退き ~家財の取り扱いに注意~

    競売物件を落札しても、問題が残る場合があります。そこに住んでいる人の立…

  3. 債務整理

    裁判所の競売情報を入手するにはBIT

    競売に関する情報は裁判所のサイトや、裁判所が運営するBITによって得る…

  4. 債務整理

    債務整理における積立金の意義と返金のケース

    債務整理のなかで任意整理を弁護士等に依頼すると、積立金を要請されるケー…

  5. 債務整理

    競売においての強制執行の流れと理解すべき事

    競売において、落札して引き渡しが行われても、債務者がそのまま居座ってい…

  6. 債務整理

    【家賃】滞納者への対応は早めに!

    家賃滞納者がいると家賃収入が減り、長期間居座ると、部屋が空室と同じ状況…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    競売の入札保証金|落札できなかったらどうなるの?
  2. 不動産基礎知識

    入籍前に住宅ローンは組める? ~ペアローンとは~
  3. 賃貸オーナー様

    大家さん自身の賃貸管理。資格がないとダメ?
  4. 不動産基礎知識

    競売物件の引っ越し費用は誰が払うのか?
  5. 債務整理

    競売のスケジュールは大きく分けて2つ
PAGE TOP