OZP73_atamagawareruyouniitai20130707_TP_V

相続

相続の遺産分割では裁判はできない?

残念ながら相続を巡って親族間で紛争になることがあり、最後は裁判で争われることもあるという話を聞いたことがあるかと思います。しかし、意外なことに遺産分割についてはそもそも裁判が出来ないということをご存知でしょうか。

LP_banner_02

遺産分割で争いが生じたとき
遺産分割で争いが起こった場合には裁判が起こせないとなると、どのようにして争いを治めるのでしょうか。
まず、複数の相続人が存在する場合には相続人が集まり遺産分割協議といって当事者で相続分についての協議を行います。この協議で相続人全員の同意が得られれば争いになることはありません。
しかし、相続人のうち一人でも合意しない者がいることで遺産分割協議が整わない場合には、家庭裁判所で遺産分割調停を行うことになります。この遺産分割調停とは第三者の有識者に間に入ってもらって遺産分割について協議を続けることになります。この調停での相続人全員の合意が形成されない場合に、遺産分割審判に進むことになります。遺産分割審判では争点について整理を行い、必要があれば調査を行った後、裁判官が遺産分割について審判を下すことになります。この審判によって同意しない相続人がいたとしても争いは終結となります。

それでも不服がある場合
審判の内容に不服がある場合には、即時抗告という手段があります。即時抗告による不服申立手続きは控訴のようなイメージのもので相続人は高等裁判所にて主張や立証を行うことになります。即時抗告審で和解が成立しない場合には、高等裁判所が抗告審による決定を下すことになります。
この抗告審にも不服がある場合には、許可抗告又は特別抗告という手段があります。許可抗告は高等裁判所に対して不服申立てを行い、高等裁判所が抗告を認めた場合に最高裁判所へ争いが持ち込まれることになります。特別抗告は、当事者が直接最高裁判所に不服申立てを行うことをいいます。
しかし、実際には即時抗告審の内容に法令違反や憲法違反などの重大な問題がない限り、許可抗告も特別抗告も認められる可能性は殆どありません。したがって通常では即時抗告審が最終決定となります。

相続に絡んだ訴訟
以上のように遺産分割に関しては判決ではなく、審判となるため裁判が行われるということはありません。では、相続に関する裁判は行われないのかというとそんなことはありません。
遺言書の有効性や、遺産や相続人の範囲について争いがある場合には裁判が行われます。すなわち遺産分割の手続き上の争いではなく、そもそも遺産分割の前提についての争いであれば裁判になるということです。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  2. 賃貸経営を行うのに宅建の資格は必要?
  3. 不動産の売却に年齢制限はある?
  4. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  5. 不動産売却における委任状取り扱い説明書

関連記事

  1. cf547c8741a4d19c351dac26df1d8f68_s

    相続

    相続における建物の評価について

    相続が発生した場合、定められた期間内に被相続人の遺産総額を計算し、相続…

  2. 64

    相続

    相続の一部放棄はできないってホント⁉

    家族に不幸があった際に、亡くなった方の財産を引き継ぐ(=相続)ことがで…

  3. 8ec23d519757eb7c1e0897ecb2577f46_s

    相続

    相続人が配偶者と兄弟になる場合のトラブル回避について

    兄弟がなくなった場合に、相続権を主張しても法定相続人となるには、優先す…

  4. eac1af683b6ad436983c397c4608c564_s

    相続

    相続税での申告期限を超えそうな場合の対処法

    相続は、相続の発生を知ったときから、10カ月の間に相続税の申告と納付を…

  5. 7c7fd615a12183a5332c7364b599a804_s

    相続

    相続における債務の取扱いについて

    法律上の債務とは、特定の人に対して金銭の支払いを行ったり、物を渡したり…

  6. e3f6df2515163eff0936a23274f89b6e_m

    相続

    未収年金の相続での取り扱いについて

    年金を受け取っていた人が亡くなったときに、亡くなった方が受け取るはずで…

おすすめ記事

  1. 08a5736b996b16667a8a9153188a54be_s
  2. tuchimoto07100I9A6603_TP_V
  3. YUSEI_9V9A5290_TP_V
  4. tsuchimoto0I9A6505_TP_V
  5. 8ec23d519757eb7c1e0897ecb2577f46_s

おすすめ記事2

  1. taxes-2638814_1280
  2. aa123ff9bd5108baef327f3824597840_s
  3. bde549aac70c4878861da4c8b1a562f7_s

特集記事

  1. 64
  2. 66
  3. fraud-3229757_1280

アーカイブ

  1. 0ee8a3a270505d2d240f2a59b06128a8_s

    賃貸オーナー様

    賃貸管理は入居者が安心して暮らすための義務と考えよう
  2. 769bd207cb55abe12a69b3c124ad4b75_s

    債務整理

    競売において裁判所の職権の変更とは
  3. counting-3125587_1280

    賃貸オーナー様

    減税を主たる目的としたマンションの賃貸経営
  4. student-849828_1280

    債務整理

    裁判所の競売情報を入手するにはBIT
  5. a2753d1ced117d10c4c2e92389305424_s

    いろいろ

    賃貸管理における清掃ポイント
PAGE TOP