相続

相続した不動産を登記するメリットとデメリット

親がなくなって所有していた不動産が遺産として残った場合、不動産を売却し分割して法定相続人で遺産相続をする事になるのですが、遺産相続するうえで、どのような問題が出てくるのかいろいろなケースを踏まえて考えていきたいと思います。

■まずは登記記録を確認しよう

不動産の相続登記とは、亡くなった方(被相続人)が名義の変更をすることを言います。不動産の登記は、登記所や法務局などで行うことができますが、その際、土地・建物がどのような土地であるか閲覧して確認しておくとよいでしょう。

■不動産登記は期限なしだが相続税には期限がある

殆どの方は知らないと思いますが、相続登記には期限がないのです。しかし遺産分割し相続するとなると話は違ってきます。それは、遺産相続で相続税が発生してきますので、その期限が10か月以内までに税務署に申告・納税しなければ、いけないからです。

■不動産登記(名義変更)するメリット

・遺産分割した場合不動産を売却することができる
・不動産を担保に銀行などから融資を受けることができる
・そのまま先延ばしにしておくと法定相続人が増えてくる可能性があり早めに円滑な遺産分割ができる

■不動産登記しないデメリット

・不動産の売却ができない
・不動産を担保に融資が受けられない
・相続人が増えていく可能性があり遺産分割協議が難しくなる。

例えば、被相続人が亡くなってから相続登記をせずそのまま放置しておくと、相続人が子供だけだとよいのですが、後から子や孫なども相続人となるケースがあり、遺産分割協議が複雑化してきます。

■相続登記しない場合

例えば相続を受ける方や配偶者などが住み続ける場合には、相続登記をしないことがあります。しかし配偶者などが住み続けるために相続登記をしないでいると、いざという時のことを考えて、将来的には手続きをしていた方が良いのではないでしょうか。

■まとめ

不動産の相続登記についてのメリットやデメリットをみてきましたが、出来ればご両親が元気なうちに、所有する不動産の登記記録や固定資産評価証明書など、相談しながらよく把握しておくとよいでしょう。確かに不動産登記をする際は、書類を集めたり作成したりと面倒なことが多く個人でもできますが、できれば専門の方にお任せすると的確なドバイスをもらえスムーズにできますのでお勧めです。

不動産の登記のことでお困りでしたら「株式会社アブローズ」までご一報ください。

ピックアップ記事

  1. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  2. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  3. マイホームを手放すことになってしまったら
  4. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  5. 不動産の投資で不労所得生活を始めていくために考えること

関連記事

  1. 相続

    未収年金の相続での取り扱いについて

    年金を受け取っていた人が亡くなったときに、亡くなった方が受け取るはずで…

  2. 相続

    相続の遺産がわからないときにどうすれば良いか

    相続は人の死を契機にして開始されることになります。本来であれば生前から…

  3. 相続

    相続における債務の取扱いについて

    法律上の債務とは、特定の人に対して金銭の支払いを行ったり、物を渡したり…

  4. 相続

    連れ子に対する相続問題はどうなる

    2017年度の婚姻件数は、約60万組みとなりますがその中の再婚率は約4…

  5. 相続

    住宅ローンと登記名義の不一致で夫婦間でも贈与税が発生

    夫婦で家計を賄っていると、財産の境界が曖昧になってくるのはある程度仕方…

  6. 相続

    遺産相続の基本的な割合を知る

    相続が発生した場合、その遺産の分配方法はそれぞれですが、大きく分けて法…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 債務整理

    裁判所命令により競売が延期になるケース
  2. 任意売却

    任意売却において、代理人を立てて着手する際の注意点
  3. 賃貸オーナー様

    賃貸管理会社を変更するときのトラブルを防ごう
  4. 任意売却

    任意売却したい!その方法とは?
  5. 任意売却

    不動産の競売入札までの流れを解説!
PAGE TOP