低金利が続き、資金調達環境が良好になったことから不動産投資が盛んに行われています。サラリーマン大家という言葉も一般的になるほど不動産投資が身近なものになっています。
しかし、投資である以上失敗というリスクも必ずあります。そこで投資の判断基準が重要になってきます。
投資家によって変わる判断基準
ひとことで不動産投資の判断基準といっても投資家によって異なるものです。不動産投資は一般的に長期的な運用を行って家賃収入を獲得することですが、安く買って高く売るという売買差益の獲得を狙う方もいらっしゃいます。
まずは投資家自身がどのような目的を持って不動産投資を行うのかが重要になります。この目的によって投資の判断基準も変わってくるためです。
判断基準の必要性
不動産投資の意思決定を行うための判断基準には色々とありますが、家賃収入の獲得を目的とする場合に最も大切なのは、賃貸需要のある物件に投資をすることです。投資を行っても借りてくれる人がいなければ当然に家賃収入はありません。不動産投資は維持管理費、固定資産税など入居者が無くても経費が発生しますので、入居者がいなければ赤字が確定してしまうのです。
そこで物件選びの判断基準が大切になってきます。この判断基準が曖昧で不動産会社に勧められるまま適当に物件を購入してしまうと、投資が失敗したときに悔やんでも悔やみ切れません。自身の判断基準に照らして、納得のいく物件を購入したのであれば失敗も受け入れられますし、多少の空室があっても落ち着いていられるものです。
どのような判断基準を持つか
では、不動産投資に対してどのような判断基準を持つかですが、その基準となるものには立地条件や建物条件などの物的な基準、利回りなどの収益性の基準などがあります。
立地基準については、最寄り駅が複数の路線であることや、駅やコンビニ、スーパーなどの施設からの距離など、間取りがワンルームなのかファミリーなのか、マンションなのかアパートなのかといったことなどについて自分の投資したい物件をイメージし、それを満たす物件に対して投資を検討するといった判断基準です。収益性については、投資によって得られる利回りなどを判断基準にすることですが、これを基準とする場合には利回りなどが何を表現しているかについて注意する必要があります。
表面利回りと実質利回りは異なるものであり、表面利回りが高いからといって、実質利回りが高いとは限らないのです。
以上から具体的な投資の判断基準は投資家自身が設定するものですから、これというものはありません。しかし、適当に投資をしてしまうことは失敗する可能性が高くなりますので、十分に気を付けましょう。