不動産基礎知識

住宅ローンに対する不安と心構え

人生で最も大きい買い物と言われるマイホームの購入ですが、金額が大きいだけに住宅ローンを利用する方も多いことだと思います。
金額が大きくなるだけに住宅ローンを利用することに不安を抱く方が多いのも、もっともなことです。
住宅ローンの返済が出来なくなったらどうしたら良いのかを知っておくことで、不安が少しは和らぐかもしれません。

• 冷静な対応が大切
住宅ローンの返済が出来ないということは、返済出来るだけのお金の余裕が無いということですから、生活が苦しい状態であるというのは否定できない事実です。
しかし、大切なのは冷静になって対応することです。
確実に返済できる見込みがあれば別ですが、返済が滞ってしまう不安から無計画に一時しのぎのために高い金利で用立てたお金で住宅ローンの返済をすることはお勧めできません。
結果的に大きな借金を抱えてしまうことになる可能性が高くなってしまいます。
だからといって何もせずに滞納を続けてしまうこともいけません。
やがて競売を申し立てられてしまい強制的にマイホームを手放さざるを得ないことになってしまうからです。

• 早目の対応が肝心
住宅ローンの返済に対する不安を解消するためには早目の対応が肝心です。
まず、住宅ローンの返済が苦しくなってきたら滞納が発生する前に住宅ローンの借り換えを検討しましょう。滞納前であれば借り換えの相談もスムーズに進みますので、月々の返済額を減らすなどして無理のない返済計画を立てることで不安が解消されます。

もし、年齢やその他の事情によって借り換えが難しい場合には、融資を受けている金融機関にリスケの相談をしましょう。こちらも滞納前であれば相談に乗ってくれるケースが多いです。返済総額は多くなってしまいますが、返済の不安から解放され、マイホームにも住み続けられるのであればそれに越したことはありません。

• 既に滞納している場合
住宅ローンの滞納を既にしてしまっている場合には選択肢が狭まってしまいます。まずは住宅ローンを借りている金融機関に相談をして今後の対応を検討しましょう。これから先どうなるのか、マイホームを手放さなければいけなくなるのかなど不安は多いと思いますが、一番してはいけないのは滞納を続けて何もしないことです。

住宅ローンを返済していくことがどうしても難しいようであれば、マイホームを売却することも視野に入れることが必要です。今後のことに不安を抱いたまま生活を送るよりも、出来る限り早くローンの問題を片づけて生活を立て直すことのほうが大切なのです。早期に相談することで競売よりも有利な任意売却という方法を選択することも可能ですから、抱え込まずに対応する様にしましょう。

ピックアップ記事

  1. 不動産売却の時に重要な登記費用について
  2. 実は厳しい税金滞納への対応
  3. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  4. 不動産投資による不労所得を得るための仕掛け作りとリスク
  5. 相続時に名義変更をしないとどうなる?

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    競売による買受人の引き渡しでの注意点

    競売物件を入札によって落札したからと言って安心する事はできません。何故…

  2. 不動産基礎知識

    競売物件の引っ越し費用は誰が払うのか?

    競売物件を落札後に、占有者(債務者)がまだ住んでいた場合の引っ越し費用…

  3. 不動産基礎知識

    競売における交付要求とは何か

    抵当権が設定された物件について競売の申立てが行われると、裁判所によって…

  4. 不動産基礎知識

    住宅ローンによる住宅借入金等特別控除と年末調整

    住宅ローンを利用した場合には、住宅借入金等特別控除の適用を受けることで…

  5. 不動産基礎知識

    不動産投資の目標は、目的に合わせて設定しよう

    不動産投資では、資金調達や、融資の可能性も重要なのですが、投資の目標を…

  6. 不動産基礎知識

    家を売る時は、リフォームしない方が良い!?

    家を売る場合は、新築からある程度年数を経ていることが多いでしょう。まれ…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    競売における最低売却価額から売却基準価額への変更
  2. 任意売却

    競売の申立取り下げとは何か?
  3. 債務整理

    競売における一般的な取引に関する法律用語
  4. 離婚と不動産

    離婚しても返済義務は無くならない!? 上手に活用、連帯債務型住宅ローン
  5. 賃貸オーナー様

    賃貸管理委託契約書、作成時のポイント
PAGE TOP