家が共有名義の場合、売却はどのように行うのでしょうか。売却をする際に気をつけることなど、これから売却を考えている方に必要な情報をまとめています。住宅ローンが残っている場合の売却についてもわかりやすく解説します。
そもそも共有名義とは何なのか
不動産を購入する際は名義人を決めて、誰のものかはっきりさせておく必要があります。共有名義は、不動産を複数人で共有することです。例えば夫婦二人で、不動産の購入資金を出して住宅ローンを組んだ場合、不動産の名義は共有名義となります。
それに対して夫婦のどちらか一人が購入資金を出し、住宅ローンを組んだ場合は単独名義となります。多くの場合単独名義は、お金を出した方が名義人となります。
共有名義の家を売却するには
家が共有名義の場合、売却方法は主に以下のものになります。
●家を共有している全員の同意を得る
●名義を変更して家の所有者を一人に統一する(単独名義にする)
●任意売却を行う(ローンが残っている場合)
●リースバックを活用する
任意売却とは
家を共有名義で購入した場合、住宅ローンが残った状態で売却をすることはできません。これは抵当権が関係しています。家を購入する際、金融機関からお金を借りて住宅ローンを組んで返済します。
ですが何らかの理由で返済ができなくなった場合は、家を強制的に売却されることがあります。それによって売却したお金から、住宅ローンを返済してもらいます。抵当権とは、返済ができない場合に家を強制的に売却してお金を回収する権利のことです。
任意売却とは金融機関へ相談し、承諾してもらうことで売却ができる仕組みです。それによって、住宅ローンが残っていても第三者へ家を売却することができます。
リースバックとは
共有名義の家を売却する場合は、共有者同士が売却するか住み続けるかで揉めることがあります。リースバックとは不動産会社などへ一旦家を売却した後、あらためて賃貸契約を結ぶことです。
リースバックにより名義人は第三者に渡るため、家賃を支払いながら住み続けることができます。ただし、この方法も原則として共有者全員の同意が必要となりますので注意が必要です。
共有名義の家を売却する時に気をつけること
共有名義の家を売る際、トラブルを避けるために以下のことに気をつけましょう。
●複数人共有者がいる場合、共有者を明確にすること
●売買にかかる費用の負担割合を決めておくこと
●長期間家が売れない場合は値下げをするため、あらかじめ売る際の最低金額を決めておくこと
●共有者が遠方にいる場合など、全員集まるのが難しい際は売買を代行できるよう委任状を作ること
●代表者が家を相続し売買を行った際、相続人全員へ現金を分ける換価分割という方法を検討すること
まとめ
今回は、共有名義の家を売却するために知っておくべきことを簡単にご紹介しました。売却を行う際は、どのような方法がベストなのかよく考えて行いましょう。また、後々トラブルにならないように共有者同士でしっかり相談しながら進めていくことが大切です。
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