住宅の売却は、殆どの場合一生に一度あるかないかの経験だと思います。家を上手く売りたいと売主が思うのは普通のことです。そこで、今回は、家を売る全体の流れと準備する必要書類や出費、注意点について解説します。
家を売る流れ
住宅を売却する手続きについて、以下に挙げる8つの段階を経ます。
その1.まず売却計画を立てることです。
その計画とは、買い替えの準備や引っ越し時期などを含めて、ある程度の計画を作成することを言います。
その2.査定
売却額の予想を査定する必要があります。査定する際、一括査定サービスを活用して複数の会社に依頼することで、より売値の予想を客観的にします。必要書類を用意します。
その3.売る準備をする
この準備段階でインスペクションと言う建物状況調査をすることをおすすめします。不動産会社に依頼してインスペクション業者を紹介して頂きましょう。費用は3~4万円程度です。
その4.不動産会社を選択して媒介契約を結ぶ
会社に売却の仲介をして頂く契約のことを媒介契約と呼びます。
その5.売買の活動
売出価格を決定して、売買の活動を始めます。活動期間は3カ月程度です。高すぎては売却できませんし、安すぎれば損をすることを頭に置いていてください。
その6.売買契約を結ぶ
売買契約では、設備表の確認や契約書の読み合わせ、手付金の受領などをします。設備表とは、家に付随する設備の事柄に関するもので、照明器具やインターフォンなどの不具合や故障を書いておく書面です。
その7.引き渡し
売主からはカギを引き渡すこと、買主からは残金の支払をすることで終了します。なお、売主に抵当権があり、買主が新たに抵当権を設定する際は、抵当権の抹消と抵当権の新たな設定、所有権移転登記も行います。売主はこの時に発生する登録免許税と司法書士報酬代金を用意する必要があります。
その8.確定申告をする
課税譲渡所得が生じたときや物件売却した場合は、納税義務があります。また特例を用いる場合は、確定申告をする必要があります。
売却査定に要する書類
〇売主が買ったときの契約書
〇不動産の登記簿謄本
〇重要事項説明書
〇測量図
〇建物に関する図面
以上の書類が査定に必要なので、あらかじめ用意しておきましょう。
売却時の出費
〇印紙税・登録免許税・消費税・固定資産税・譲渡税などの税金がかかります。
〇仲介手数料=取引額が200万円以下は、取引額の5%以内、200~400万円以下は、4%+ 2万円以内、400万円超は、3%+ 6万円以内がかかります。
〇引っ越し代金
家を売る際の注意点
売買前に認識しておくべき3つの注意点について紹介しましょう。
1.宅地建物取引業の免許(国交省の規定)を持っていない不動産会社は、売買の仲介をすることができません。
2.売買査定額で物件が売れるとは限らないことを知っておくべきです。反応がなければ、状況に合わせて価格を下げる場合もあります。
3.譲渡の際に収益がでた場合、所得税がかかります。その際は、売買した翌年の2月16日~3月15日の期間に確定申告をします。
まとめ
以上、家を売る流れについて述べると共に、査定に要する書類や売却に伴う費用、売却のときに注意することなどをご紹介しました。
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