家の売却を考えたとき、「どのくらいで売れるのか」というのは最も気になる所です。簡単に相場を知る方法の1つに、査定シミュレーションがあります。今回は査定シミュレーションの特性や注意点などについて解説します。
査定シミュレーションとは
AI(人工知能)による査定シミュレーションは、過去の類似物件や取引データなどの情報を元に照会・計算をして算出されます。AIは情報量が多いほどその精度は上がります。その反面、情報量が少ないと学習が十分にできず精度は低くなってしまいます。
また戸建ての場合はマンションと比べて価格決定の要素が細かく、AIでは計算できない面もあります。そのため査定シミュレーションは、マンションとの相性がいいと言われています。以下に査定シミュレーションのメリットとデメリットを紹介します。
《メリット》
●査定結果がすぐに分かる
●匿名でできる(個人情報を不動産会社に伝えずにできる)
《デメリット》
●査定額は正確な金額ではない
●家の内部までチェックできない
実際に家を売却する場合は、不動産会社の査定が必要になります。しかし事前に相場を調べておくと、不動産会社に査定を依頼したときに価格が適正かどうかの判断に役立ちます。
査定シミュレーションは、おおよその相場を知るための参考として使いましょう。
査定の種類
査定の種類はAIによる査定シミュレーションの他にも、「机上査定」と「訪問査定」の2つの方法があります。
〇机上査定
簡易査定ともいわれ、不動産会社の担当者が登記簿謄本や住宅地図・過去の取引事例などを基本的な情報や資料を元に査定をします。実際に物件は見ずに行います。査定の価格提示まで1~2日程度かかりますが、査定シミュレーションより精度は高くなります。
〇訪問査定
詳細査定ともいわれ、不動産会社の担当者が物件を実際に見て査定を行います。価格の提示まで1週間前後かかりますが、精度は最も高く売却価格を決定する重要な参考資料にもなります。
不動産会社によって査定価格は異なります。そのため複数の不動産会社に査定依頼を行うことをオススメします。各不動産会社を比較することで、最高価格や相場を知ることができます。
売却にかかる期間・費用・書類
不動産の売却は通常3~6ヵ月ほどかかると言われています。売却にかかる流れや費用、必要書類を以下に紹介します。
〇売却の流れ
●不動産査定(自身でも相場を調べる)
●不動産会社と契約
●売却活動を売り出す(売却活動)
●交渉・契約
●物件引き渡し
〇売却にかかる費用・税金
●仲介手数料
●印紙税
●登記費用
●譲渡所得税(売却益が出た場合)
〇売却に必要な書類
●登記簿謄本
●公図
●間取図
●土地の測量図あるいは建物の図面
●登記済権利証または登記識別情報
●身分証明書
●実印と印鑑証明書
●固定資産税納税・都市計画税納税通知書
●建築確認済証・検査済証(一戸建ての場合)
●固定資産評価証明書
まとめ
査定シミュレーションはおおよその価格であることを理解して使い、不動産会社への査定依頼は複数社に行うことをオススメします。また売却の流れや、費用・必要書類などを把握しておくことも大切です。信頼できる不動産会社を選び納得のいく売却をしましょう。
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