競売物件を購入したい方にとって、物件情報が重要となってきます。物件情報は、債務者に対して「競売開始通知」が送付されてから物件の調査が開始されます。調査が整うと「期間入札の通知」が送付されて、競売の詳しい内容が確定します。そこで、開札に向けての説明をしていきましょう。
競売の開始を伝える流れ
競売の申請を受けた裁判所は、競売物件の所有者に対して「競売開始通知」を送付して、所有物件の競売が始まる事を宣言します。
その後に、競売に必要な3点セットとなる「物件明細書」や「評価書」および「現況調査書」を、現地調査を実施して詳しい内容を記載する事になります。
報告書がまとまると「期間入札の通知」が送付されて、競売の開催日などを公報やネットなどで告知されるようになります。債務者による手続き停止の為の行動がなされない場合には、告知通りに競売の開催が始まる流れになっています。
競売の入札が開始されて開札期日で決定した落札者に対して、購入できる買受人が決まります。その後は、裁判所の「売却許可決定」が通知されれば、購入する為の代金を裁判所に支払います。この売却代金が、債権者に対して配当金として分配される事になります。
競売物件を購入した人は、その後の物件の引き渡しを債務者に対して交渉しなければなりません。場合によっては、明け渡し命令などの手続きを裁判所に申請する必要があります。通常の不動産購入と異なり、競売物件の引き渡しやあとに残った荷物やゴミの整理も必要となってきます。
期間入札の通知の内容
競売の開始時期などが詳しく記載されています。
【1.入札期間とは】
競売に参加する人が、入札できる期間が記載されており、1週間以上1か月以内の範囲で入札できる期間を定めます。
【2.開札期日とは】
入札に参加した人の中から、最も高い金額を提示した人が落札できる権利が決定される当日です。その前日までは、競売の中止や取り消しが可能になっています。
【3.売却決定期日とは】
落札によって購入する買受人が決まる日です。開札からおよそ1週間程度で通知されます。
【4.売却基準価格とは】
入札する為の基準にしている金額なので、入札参加者はこれ以上の金額を提示する必要があります。
期間入札の通知は債務者に対する最後通告
このような競売の通知には、債務者の行動を促す意味も含まれており、支払いをするか、別の方法を試みるなどの行動が無ければ競売が確実に行われる事になります。
逆に言えば、競売物件の購入者にとっては、競売の始まりを意味しているのです。期間入札の通知内容について、しっかり確認して競売に備えましょう。
まとめ
期間入札通知の内容は、所有者である債務者に対する最終的な通知となります。このような競売の過程を経て競売が実行されています。競売物件を求める入札参加者は、期間入札通知の内容を参考にして、告知された際に物件の内容を吟味して検討する事です。
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