現代社会は、社会的な要因んでストレスを多く抱えた人が多くなっています。その中でも「うつ病」と診断される方もいるでしょう。「うつ病」だからと言ってマイホームの購入をあきらめるのは、まだ早いです。今回は、うつ病の人が住宅 ローンを申し込む方法を紹介していきましょう。
■「うつ病」が「住宅 ローン」を組みにくい理由
最初に何故「うつ病」が「住宅 ローン」を組みにくいのかを説明していきましょう。「うつ病」と診断された方には耳の痛い話ですが、現状での社会の仕組みとして捉えておくべきでしょう。
◎「うつ病」は完治しにくく治療がながびく
憂鬱な感情のままでは行動にも影響がでてしまい事故や事件の可能性が高いと言われており「住宅ローン」の審査に必要な、「団体信用生命保険」に加入が困難な状況にあることです。団体信用生命保険は、ローン利用者が病気や事故で重い障害が残ったり死亡した場合に融資残高を保証してくれる制度なので、その可能性を減らしたいことが理由となります。
「団体信用生命保険」に加入できなければ「住宅ローン」の審査に通らないのです。
■うつ病でも保険の審査が通るには
◎うつ病でも審査が通る団体信用保険がある。
うつ病であったり、過去にうつ病と診断された方でも審査が通りやすい「ワイド団信」と言う保険が、これまでの団体信用生命保険よりも審査基準が緩くなっています。必ずとは言えませんが「うつ病患者」が審査に通りやすくなっています。(「ワイド団信」は、みずほ銀行、イオン銀行、ソニー銀行等で取り扱いあり。)
※ただし、団体信用生命保険と比較すると金利が0.2%~0.3%の上乗せがあるので注意しましょう。又、ネット銀行や地方銀行などでは、「ワイド団信」の取り扱いがない事。
◎過去にうつ病と診断された場合
団体信用生命保険は自己申告する内容において過去に「うつ病」(又は重い病気)の期間について申告しますが、「過去3ヶ月以内」や「過去3年以内」の場合に該当しなければ記載の義務はないとあります。ただし、虚偽の申告には、故意に申告しなかった場合には融資金額の即時返済など、罰則を受ける事になります。
■団体信用保険を使わない住宅ローンもある
特殊な例として団体信用保険を必要としない「住宅ローン」があります。住宅支援機構の「フラット35」などは、任意で保険の加入となっています。しかし、団体信用保険のような万が一に対して保証がないのは、全てを失う可能性があります。
■「うつ病」の時のマイホーム売却
返済に困って、売却しか方法がなければ、「うつ病」の方には、「任意売却」をおすすめいたします。何故ならば、「うつ病」の状態で売却の交渉は困難と思うからです。基本的には、住宅ローンの残っている場合には売却はできないのですが、債権者の合意があれば「任意売却」ができるのです。
「うつ病」の人が「住宅 ローン」を申し込む方法を紹介しましたが、最後の「任意売却」については、今後の為に頭に留めておくとよいでしょう。「うつ病」でもマイホームを持てる可能性があるのですからこれらの方法を試してみる価値はあります。
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