任意売却

【不動産】お金にする時の選択肢 賃貸 vs 売却

結婚や転勤など、今住んでいる家を離れることになった時、賃貸として家を貸すか、そのまま売るかの選択肢があると思います。どちらにされるのかメリット・デメリットを見て頂いて不動産を手放す時の参考にしてもらえたらと思います。

■賃貸のデメリット

◎得られる収入が安定しない
いつも満室になっているとは限らないので空室になってしまう恐れがあります。そして、家賃などを滞納する居住者がいる場合も同様に家賃収入を得ることができません。

また、家賃も一定の金額ではありません。築年数が長いほど建物が劣化して不動産の価値の低下になり家賃も安くなっていきます。

◎維持費がかかる
住宅ローンを組んでいた場合には支払いは続き、建物の管理費から固定資産に関する税金、各部屋の状態維持にかかる費用(エアコンや壁の修繕費用など)が定期的にかかります。

先述した通り空室になる恐れがあるので、その際の家賃収入が発生しない場合にもこちらの維持費は継続してかかります。

■売却のデメリット

◎いつ売れるかわからない
売却されるまでの期間がだいたい平均で約半年かかるといわれています。さらに、自分より安い不動産を売っている人がいたらその人たちより安い価格で売らないといけません。

そして、売却時の価格は不動産会社に決めてもらいます。しかもその価格は売却できる予想価格なので実際に市場に出さないと売れるかはわかりません。

◎居住費が重なる
上記につながりますが、いつ売れるかわからないということは、買い替えを目的とした場合に大きく影響が出てきます。

そしてその影響は売却されるまで続きます。なので、売れる前に新しく買ってしまうと経済的に負担がかかってしまうことになります。

■賃貸のメリット

◎働かずに生きていける(不労所得)
不動産を貸して居住者がいれば家賃収入として継続して収入を得ることができます。また、居住希望者の募集から説明、そして契約から終了までの立ち合いを管理会社に任せることができます。

また、居住者の数に応じて家賃収入が変動するため、満室や満室に近いほど不労所得を得ることができます。

◎経費にできる
家賃収入は不動産所得として所得税がかかりますが、経費にすることができる項目が多くあります。主に維持や管理に関する費用が該当することになり、これらをまとめて経費にすることができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

そして、不動産所得は総合課税にあたるので他の所得と合わせることができます。こちらと合わることで節税することができます。

■売却のメリット

◎お金が手に入る
売却することにより一括で現金が手に入ります。売却時にいくつか費用がかかりますが残ったお金は全て自分のお金になります。

住宅ローンなどの支払いが残っている場合は引き続き支払う必要がありますが、すでに支払い終えている場合はまるまる利益にすることができます。

◎維持費や管理費がいらない
売り渡すので先述したデメリットであるもろもろの維持費や管理費がいらなくなります。特に税金(固定資産税)は変わることがあり支出する額の予想が難しくなるのでこちらもメリットになるでしょう。

こちらは将来的な収支計画にも関わってくる可能性があるので売却する上で特に影響がでるメリットと言えるでしょう。

■決め手は自分の状況と将来の計画次第

どちらにもメリットやデメリットはあります。なので決めるきっかけはやはり現在の自分の状況と将来の計画によると思います。

不動産売買や相続、賃貸管理に関するご相談などございましたら、株式会社アブローズまでお気軽にご連絡ください。

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