ほしい競売物件があるが、オフィス・アパート・マンション・ホテルなどで、高騰地にある物件で人気がある。さすがにその競売物件は、一括払いできるような額では収まらないでしょう。そんな物件購入をお考えの方、競売にローン制度があるのをご存知ですか?
今回は、その競売のローン制度について調べてみましょう。
不動産競売とは何か?
不動産競売とは簡単にいうと物件の競り合いです。競売物件は一般的な一軒家から高級物件、マンションなどあります。その競売物件を欲しがる方が複数いると、同額ではどちらに買い取りをしてもらうかを決めることは出来ません。そのため、その競売物件の競り合いをしてもらい、競売物件額を少しずつ上げ、一番高額で競売物件を求めてくれた方にお買い上げをしてもらうことです。
不動産競売の場合にはルールがあり、入札時には保証金を、落札時には残代金をそれぞれ一括で納付しなければならず、このルールを守らなければ不動産競売参加は許されていませんでした。そんな不動産競売の世界には限られた専門家しか参加せず、一般人の参加は容易ではない状態でした。
競売ローン制度とはどんな制度なのか?
不動産競売業界で、平成10年12月に法律改正され競売ローン制度というものが実施されるようになりました。ローン制度ができることで一般の方も不動産競売に参加しやすく、競売物件購入に手を出していくことが可能となってきました。
ローン制度を契約することで金融機関から融資を受け、裁判所へ代金を支払うことができることになりますので、その融資を受けた代金を裁判所に納付します。そうすることで競売一括払いの重圧を、ローン制度が下げ助けてくれます。
ローンを組むための必要な手順
①金融機関などへ事前相談しましょう。
②裁判所による売却許可決定を待ちます。
③民事執行法82条2項の規定による申出書を、裁判所へ提出し融資実行となります。
④代金を納付期限までに納付します。
ローン制度の注意点について
ローン制度の注意点として、ローンの買受け時には登記専門家である司法書士、または弁護士を必ず指定代理人に届出なければならず、その理由はその後の手続きで登記に必要な書類を受領して、登記手続きをしなければいけないからです。
まとめ
この競売ローン制度で、今まで競売の世界になかなか参加できることのできなかった一般人も、参加することができるようになりやすくなり、ほしい競売物件を手に入れることが可能になってきました。興味のある方は、この制度を利用してみるのもよいのではないでしょうか。
不動産のことに関して何か疑問や困りごとがありましたら、お気軽に「アブローズ」までご相談ください。