債務整理

債務整理のメリットとデメリットとは?

債務整理の主な方法には、任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。自己破産という言葉は良く耳にされることが多いのではないかと思いますが、これらの方法はそれぞれに異なる特徴があります。それぞれ方法のメリットとデメリットを簡単にまとめると次のようになります。

LP_banner_02

任意整理のメリットとデメリット
任意整理は弁護士などを立てて金融業者などの債権者と協議を行い、融資したお金の利子については放棄をしてもらうなどをして、借り入れた元金を数年かけて返済をするというように返済計画を見直すことで債務整理をする方法です。
メリット
すべての債権者を相手に回す必要はなく、住宅ローンは対象外にするなど特定の債権者を選んで交渉することが可能です。
任意整理先に選んだ業者からの取り立て、催促が止まります。
財産などを差押えられることがありません。
家族や会社に知られることなく進められます。
デメリット
信用情報にキズが付く(いわゆるブラックリストに載る)ため新規クレジットカードの発行や新たな借金をすることが5年間出来なくなります。
任意整理に応じてもらえない可能性があります。
借金の減額効果自体は小さいです。
返済が必要なため安定した収入を必要とします。

個人再生のメリットとデメリット
個人再生とは、裁判所への申し立てによって借金を減額してもらい再生計画に沿って原則3年で返済を行う手続きです。
個人再生のメリット
借金の総額を原則5分の1(最大10分の1)にまで減額できます。
すべての取り立てが止まります。
住宅を手放さなくても良いケースがあります。
個人再生のデメリット
ブラックリストに載るため、5~10年の間、クレジットカードも含めて新たな借入は一切できません。
返済が必要なため安定した収入を必要とします。
特定の債権に絞ることはできません。
官報に氏名などの一定の情報が掲載されます。

自己破産のメリットとデメリット
自己破産とは任意整理や個人再生を使っても多額の借金が残ったり、安定的な収入が無いために借金返済が全く出来なかったりする場合に行う債務整理の方法です。
自己破産のメリット
借金が帳消しになります。
安定した収入が無くても手続きができます。
すべての取り立てが止まります。
自己破産のデメリット
信用情報にキズが付くため、5~10年の間、クレジットカードも含めて新たな借入は一切できません。
住宅を始めとした高額な資産、預貯金などが差し押さえられることになります。
官報に氏名などの一定の情報が掲載されます。
以上のようなメリット・デメリットがそれぞれにあり、状況によってできる方法も異なりますので、十分に検討した上で債務整理を行うようにしましょう。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 督促状の納期限とペナルティについて
  2. 相続時に名義変更をしないとどうなる?
  3. マイホームを手放すことになってしまったら
  4. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  5. 後妻の子の相続における取り扱い

関連記事

  1. 債務整理

    差押えされた家が競売物件になるまで

    住宅ローンを滞納すると、競売物件としての申し立てをされてしまいます。裁…

  2. 債務整理

    競売の供託金は何を示しているのか?

    競売に参加し入札をするには、はじめに「供託金」を納める必要があります。…

  3. 債務整理

    競売における特別代理人の役割

    競売でどのような時に、特別代理人が必要になってくるか?また、どのような…

  4. 債務整理

    一戸建て住宅が競売に至るパターン

    一生の買い物である一戸建て住宅。しかしその購入にはほとんどの場合、ロー…

  5. 債務整理

    連帯保証人の家も差し押さえられる前に「競売を回避する対策法!!」

    住宅ローンを長期滞納すると、債務者の財産は競売にかけられてしまいますが…

  6. 債務整理

    競売における強制執行の内容は、どんなもの?

    債務者や占有者に競売物件から出て行ってもらう場合に、「強制執行」を利用…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 任意売却

    任意売却の流れを参考に競売を避ける!
  2. 不動産基礎知識

    入籍前に住宅ローンは組める? ~ペアローンとは~
  3. 任意売却

    不動産の売却と確定申告
  4. 債務整理

    知っている?競売の正しい意味
  5. 債務整理

    競売落札後にやるべきこと!(把握すべきこと)
PAGE TOP