債務者が住宅ローンなど貸入金の返済ができない場合に、債権者は債務者に対して当然催促を行います。しかし、催促後も滞納が続くような場合には債権者が法的な手段により債権の回収を行います。その債権の回収方法の一つに不動産競売(競売)があります。
競売とは債権者が裁判所へ競売申し立てを行い、物件を強制的に売却する手段をとることです。しかし、競売にも様々な費用がかかってしまいます。その費用の負担は原則売却側になってしまうため事前に競売ではどのような費用がかかるのか、誰が負担するのかを知っておくことが重要です。
■どんな費用があるの?
競売の手続きを進めていくと
◎申立て費用
◎差押の登記費用
◎予納金
◎登録免許税
などの様々な費用が出てきます。
■競売後にかかる税金
競売の申立ての後物件が売却されるまでに様々な税金がかかります。
◎取得に関しての税金
・登録免許税
・不動産取得税
◎保有に関しての税金
・固定資産税
・都市計画税
◎転売した場合に関しての税金
・譲渡所得税
・法人税
■誰が負担するの?
競売にかかる費用は債権者が負担する場合もありますが、原則は債務者の負担となる場合が多いです。
申立ての時に債権者が予納金として支払いますが、不動産の売却が終わった際には、競売実行のために負担した費用が物件の売却金額から優先して債務を返済されていきます。
ただ、不動産が売却されずに競売の手続きが終わってしまった場合には、売却代金から支払うことができないので費用の負担は債権者が負担することになります。
さらに、これらの費用とは別に”引っ越し費用”も準備しておかなければならない費用です。
■競売はデメリットが多い…
競売によって売られた物件の売却金額はおおむね、市場価格の6割から7割と言われています。この売却金額からさらに競売費用を引いた金額が返済のお金になるので、結局は多くの残高が発生する可能性が高くなります。
そのため、競売を行う前に任意売却をお考えになってはいかがでしょうか? 任意売却の代金のほうが競売よりも高額である可能性が高いため、より多くの責務を弁済できるメリットがあります。
任意売却の進め方は物件の状態や責務状況によって変わってくるので、任意売却の対応が
できる専門知識のある会社に依頼することでスムーズに問題が解決します。
競売・任意売却など、不動産のことに関して何か疑問やお困りごとがありましたら、お気軽に「アブローズ」までご相談ください。