リフォームや引っ越しの費用に、住宅ローンを利用出来ないだろうかと考えている方も多いことでしょう。住宅ローンは、使用する目的の内容によっては上乗せすることが出来ます。今回は、住宅ローンを多めに借りる際のポイントを解説していきます。
住宅ローンを借りる本来の目的について
住宅ローンは、住居用の住宅を購入するという目的で利用出来る金融機関から借りるお金です。そのため、住宅購入とは関係のない家具や車を購入するために住宅ローンを多めに借りると、契約違反と見なされてしまうので注意が必要です。月々の返済額は、金利タイプや借入先で異なります。また、利息は借りた額に金利を掛け、12カ月で割って算出されます。
住宅ローンの事前審査について
購入する物件が決まったら、ローンの事前審査をします。事前審査では、返済比率(年収に適した返済額の割合のことで、25~35%以内となっています)、信用性を確認するための属性(年齢・年収・勤務先・勤務した日数・家族構成などの個人情報)、ローンの支払い状況(教育ローンなどの他のローンを借りている場合)、物件の価値が融資額と同価値であるかということが審査されます。
申し込みについて
事前審査を通過したら、本申し込みに進めます。申し込みには、印鑑証明書・住民票・課税証明書・売買契約書のコピーなどが必要です。その後、金融機関と※「金銭消費貸借契約」を結びます。(※この契約で、金利および借り入れ期間が決定します)
その後、いよいよ融資が実行されることになります。物件の引き渡しが行われると、ローン返済の滞納のリスクを想定して、物件の抵当権が設定されることになります。
住宅ローンを多めに借りられるのはどんな時なのか
金融機関によっては、リフォーム費用や諸費用を上乗せすることが出来ます。専用のリフォームローンや諸費用ローンもありますが、住宅ローンよりも金利が高くなってしまうので、住宅ローンに上乗せ可能なプランがあればそれを選択すると良いでしょう。
ただし、返済残額が多いと上乗せを許可してもらえない場合があるので、まずは相談してみて下さい。また、住宅ローンの借り換えを行うには、金利の低いプランを選択することで、返済の負担を減らせます。
住宅ローンを多めに借りる場合のリスクについて
住宅に関する費用であれば上乗せが可能だと説明しましたが、万が一ローンの返済を滞納してしまった場合にはリスクが伴ってきます。上乗せするということは、購入額よりも残額が高いオーバーローンの状態なので、通常の売却ではなく任意売却を行うことになります。
任意売却の場合住宅の価値が低くなるため、得た収益だけでは残額を全て返済出来るとは言えません。そのため、オーバーローンを認めている金融機関は少ないのが現実です。
まとめ
住宅ローンは、住宅を購入するために借りる資金として使うものです。多めに借りられるのは、リフォーム費用と諸費用のみです。ローンの借り換えを行う際には、月々の負担額を確認して下さい。オーバーローンになるとリスクを背負うことになります。
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