家を手放す事になったら、出来るだけ高く売りたいと思うのが普通ではないでしょうか。今回は、家を高く売却するコツをテーマに、知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。
まず、家の相場を調べよう
家を高く売るコツは、売り出し時に低すぎる価格設定をしない事です。そのためには、同じ様な立地や間取り、築年数の家の相場を知る事です。不動産物件の掲載サイトなどで、売りたい家と似たような家の売り出し価格をチェックしてみましょう。
それ以外に、自分の家の価格を把握する方法があります。一つ目は課税明細書を見る事です。課税明細書は、家の固定資産税の納税通知と一緒に届きます。課税明細書に書かれている土地の評価額と、建物の評価額に注目します。
固定資産評価額は、土地に関して言うと公示地価の7割、建物は再建築価格の5割りから7割の価格が記載されています。以下の計算式で公示地価を求めることが出来ます。
公示地価=固定資産税評価額×1.43
公示地価というのは、国土交通省が公示する標準地の価格です。これが不動産の価格の一つの目安になります。
もうひとつの価格を知る方法は、路線価を基に算出する方法です。路線価は、国税庁が公開している路線価図、及び評価倍率表で確認する事が可能です。
相続税評価額=路線価×土地面積
相続税評価額は、公示地価の8割となっていますので、この数字に1.25を掛ける事で、公示地価を求めることが出来ます。
公示地価=相続税路線価×1.25
これらの式で求められる数字を基に、物件の売り出し価格を決めます。
家が築古の場合は更地にすることも検討を
一戸建て住宅はマンションと比べ、価格の下落幅が大きいと言われます。木造建築の場合、築20年を超えると建物の価格は限りなくゼロに近くなります。そのため、それより古い家を売る場合には、リフォーム又はリノベーションをすることを前提とした買い主を探すか、あるいは家を解体して更地にして売却する事を検討する必要があるかもしれません。
不動産会社と契約しよう
家の価値を把握できたら、次は不動産会社との契約です。個人売買と言う方法もありますが、専門的な知識や多くの労力を必要とする為、ほとんどの人は家を売却するときは不動産会社と契約を交わす事になります。
これを媒介契約(ばいかいけいやく)と言いますが、一社とのみ契約する「専任媒介契約」、「専属専任媒介契約」と、同時に複数の不動産会社と契約する「一般媒介契約」があります。
内覧時に気を付けたい事
不動産会社と媒介契約を交わしたら、あとは売り主に出来る事はあまりありません。不動産会社のサイトや情報誌を見て、物件に興味を持った方が内覧に申し込むのを待つだけです。
売り主は、売りに出した家の外見と内装を出来るだけ綺麗に保つことが重要です。良い印象を与えられるよう、家の中を片付けておく事、家の周りを掃き掃除したり、排水溝の汚れを落としたりするのも重要なポイントです。
まとめ
今回は、家を売る際に出来るだけ高く売却するコツについてご紹介しました。まずは相場を知り、物件をそのまま売るのか更地にして売るのか決め、不動産会社と契約を交わして、買い主が現われるのを待ちましょう。不動産会社は出来るだけ経験豊富でノウハウを持った会社を選ぶのが良いでしょう。
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