廊下はきちんと掃き掃除されていて、エレベーターは定期的に点検されている。駐車場にはごみ一つ落ちてない。そんな、住環境が維持されて初めて、住人は安心して住み続けることができるのではないでしょうか? ゴミ捨て場の清掃がされていなければ、近隣住民とのトラブルにもなりかねません。管理の行き届いていない物件からは、住民が出て行ってしまい、家賃収入の減少につながります。今回は、賃貸管理の委託契約(書)について、お話していきます。
■賃貸管理委託契約についてのおさらい。
賃貸管理委託契約とは、大家さんが日頃行っている業務の一部、または全部を不動産会社(管理会社)に代行してもらう事を言います。大家さんが不動産会社に委託できる業務には、下記の様なものがあります。
◎入居者の管理
・リーシング(客付け)
・入居者選定
・入居契約、契約更新
・入居者のクレーム対応
・退去時の立会い
・家賃の入金管理
・家賃を滞納した場合の督促、徴収
◎建物の管理
・建物に関するトラブル(水漏れなど)への対応
・工事業者との連絡、監督
・建物の共用部分の清掃業務
・メンテナンス業者の管理
・建築設備の定期検査
・室内防災点検
・電気設備点検
※共有部分とはエントランス・ロビー・階段・廊下・エレベーター・ゴミ置き場・駐車場・駐輪場などの事です。
■何の管理を委託したいのか?
賃貸管理委託契約書作成時のポイントは、何を管理してもらいたいのかを明確に記載する事です。明確に記載していないと、どこまでが不動産会社の管理業務の範囲に含まれているのかを巡って、大家さんと不動産会社との間でトラブルになる事もあり得ます。
■賃貸管理委託契約書の作成
万が一、大家さんと管理会社の間で、トラブルになった際に、頼りになるのは、契約時に作成した賃貸管理委託契約書だけです。賃貸管理委託契約書を作成する際は、できれば弁護士立会いの下で、入念なチェックを行ったうえで契約を締結したいものです。
国土交通省のサイトから、 管理委託契約書のひな形がダウンロード可能です。これを利用するよう、不動産会社に依頼しましょう。
◎賃貸住宅標準管理委託契約書 – 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/common/001228954.pdf
■まとめ
今回は『賃貸管理委託契約書、作成時のポイント』と題して、お話して来ました。賃貸管理契約書の重要性について、認識を新たにしてもらえれば幸いです。しっかりとした賃貸管理契約書を作成し、快適な大家さんライフをお過ごしくださいね。
賃貸管理に関するご相談等ございましたら、株式会社アブローズまでお気軽にご連絡ください。