不動産基礎知識

抵当権に基づく競売申立ては実は簡単

マイホームを建てるために住宅ローンを借り入れると、通常は土地と建物の登記簿に抵当権が登記されます。もし、返済が滞ってしまうと、この抵当権が強い威力を発揮することになります。この抵当権に基づいて競売の申立てを行うのは実に簡単な手続きで出来てしまうのです。

LP_banner_02

■便利な抵当権
抵当権とは住宅ローンを借りると、その借入金を担保するものとして不動産に設定される担保権のことをいいます。
抵当権には金融機関にとって都合の良い性質を持った担保権で、物上代位性、不可分性、随伴性、付随性といった性質を持っています。
物上代位性とは、抵当権の目的物である不動産が消失した場合の保険金や売却された時の売買代金など債権者は担保の目的物が換価されたお金を差し押さえることができるという性質のことです。
不可分性とは抵当権の目的物を分けることは出来ないという性質のことです。例えば住宅ローンの返済が残り半分になったからといって抵当権の目的物に及ぶ効力が半分になる訳ではく、完済まで全体に及ぶことをいいます。
随伴性とは債権の譲渡に随伴して抵当権も移転するということです。
付従性とは担保するための債権が存在しなければ抵当権も存在しないということです。
このような性質を有する抵当権は、更に抵当権の目的となっている土地や建物を抵当権設定者に使用収益させながら債権を担保させることができる性質を持ち、住宅ローンの滞納が発生すれば裁判不要で競売の申立てができるため、金融機関にとって便利で使いがってのよい権利なのです。

■抵当権による競売の申立
抵当権が設定された担保不動産の競売の申立てを行う場合には次の書類を揃えて行います。
1 申立書
2 資格証明書・住民票
申立債権者、債務者について必要となり、債務者と所有者が異なる場合には所有者についても必要となります。
3 代理に関する書類
委任状又は代理人許可申請書
4 目的不動産に関する書類
登記事項証明書、公課証明書等、物件案内図、公図等及び建物所在図、間取り図等
5 申立債権者宛返信用封筒
6 担保権を証する書面
本登記がされている担保権すなわち登記事項証明書に抵当権の本登記がされていれば、上記④で提出する登記事項証明書で足りることになります。

■簡単に行える抵当権に基づく競売の申立て
住宅ローンの滞納などによって債権者が抵当権に基づく競売の申立てを行おうとした場合には、上記の書類を揃えれば良く、裁判も不要なため実に簡単に処理が進みます。
滞納が発生すれば、債権者がその気になればすぐに競売とすることができるのです。もし、住宅ローンの滞納をしてしまった場合には、すぐに支払うか弁済が難しければ金融機関に出来る限り早く相談するようにしましょう。

LP_banner_02

ピックアップ記事

  1. 賃貸不動産の経営管理を安易に考えてはいけません!
  2. 不動産売却における委任状取り扱い説明書
  3. 督促状の納期限とペナルティについて
  4. 在宅ローンの老後破産リスクは任意売却で回避しよう
  5. 不動産の売却に年齢制限はある?

関連記事

  1. 不動産基礎知識

    不動産競売で銀行のローンは使えるのか?

    通常の不動産売買に比べ、安価で中古物件を購入するチャンスがある不動産競…

  2. 不動産基礎知識

    裁判所への競売申立前の対応がポイント

    住宅ローンの滞納をしていると、やがて債権者は裁判所に競売申立を行うこと…

  3. 不動産基礎知識

    耳寄り情報! 売却前提の住宅ローン

    将来の生活スタイルの変化を予想して、住宅購入をする際に”売却を前提”で…

  4. 不動産基礎知識

    競売で購入した住宅に占有者がいた場合の対処

    通常の不動産売買に比べてリーズナブルな傾向にある不動産競売。しかし安さ…

  5. 不動産基礎知識

    家を売却するときの手続きに必要な書類と取得方法について

    家を売却するためには、不動産会社からの仲介が必要になります。その手続き…

  6. 不動産基礎知識

    【不動産】売却するために必要な書類

    今まで住んでいた家を諸事情で手放すとなると、新たな生活拠点でのスタート…

おすすめ記事

おすすめ記事2

特集記事

アーカイブ

  1. 離婚と不動産

    離婚は結婚以上にエネルギーが必要 ~お子様や財産の問題はしっかり話し合いましょう…
  2. 任意売却

    住宅ローンの支払い対策に任意売却で家を売る事
  3. 不動産基礎知識

    住宅ローンを利用した資金計画の立て方
  4. 任意売却

    任意売却における内覧での対応を、デメリットにしない方法
  5. 相続

    相続においてよく取り沙汰される問題点とは、の続編(解決の糸口)
PAGE TOP