マイホームを持つ人のうち多くの方が利用されるであろう住宅ローンですが、その返済期間は長期に渡るのが一般的であり、返済が辛いと感じるようになられる方も少なくはないと思います。
なぜ、ローンの返済が辛くなるのでしょうか。様々な意見をみながらまとめてみたいと思います。
年収の高低はあまり関係がない
住宅ローンの返済が始まったばかりの頃は辛いと思う方はあまり多くはないことでしょう。最初から返済が辛くなることが分かっている返済計画を組むことは無いでしょうし、返済に対するモチベーションも高いからです。
では、何故住宅ローンの返済が辛くなってきてしまうのでしょうか。一方で、辛いと感じることはなく返済を最後まで続けられる方もいらっしゃいます。この違いはどこから来るのでしょうか。
年収が高ければ高いほどローンの返済の負担は小さく、辛いと思うこともないように考えられますが、実際は年収の高低はあまり関係無いようです。年収の高い人は、高額物件を購入していたり、返済年数を短くしたりして結局年収に対する返済額が大きくなっているために返済が辛くなるようです。
このことからローンの返済が辛くなるのは、年収に対する返済率が高いことが大きな要因となることが推察されます。
見通しの甘さによるもの
住宅ローンを組んだ時はまだ若く、今後は出世もして給料も上がることを期待してローンを組んだにも関わらず、思ったように年収が上がらないために苦しいという意見も良くみられます。
また、類似の意見でボーナスを返済に充てていたが、勤めている会社の経営が苦しくボーナスが大幅にカットされ返済が辛くなったという意見もあります。
一方で、子供の成長により学費などの支出が大きく膨らんでしまい、これまで余裕のあった返済が一気に辛いものになってしまったという話もよく聞かれます。
これらは見通しの甘さによるものと言ってしまえばそれまでなのですが、少し頑張れば理想のマイホームが手に入るというときになると、つい冷静さを欠いてしまうのは仕方の無いことかもしれません。
返済は辛いという意見が半分以上
返済については多かれ少なかれ辛いと感じている人の方が負担に感じていないという人よりも多いという印象を受けます。負担に感じていない人の意見の多くは、月々の返済額が少ないためということに集約されそうです。
返済が本当に辛く、滞納してしまいそうだという場合には、金融機関に相談をしてみましょう。計画の見直しや借り換えなどの提案を行ってくれるはずです。既に返済の滞納が始まってしまっている方であれば、いっそのことマイホームを手放すという選択を検討することもひとつの方法です。そのときにはメリットの高い任意売却の検討をお勧めします。
いずれにせよ凌ぐことができない辛さであれば、対応策を早めに取ることが必要です。